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~何処よりもジブンがジブンでいれる場所~【風呂歌編】

「気を落とさずに今日はパーっと飲みにでも行きましょう」
私の率いるチームが半年間手がけてきたプロジェクトは最終局面を迎え、大きな欠陥を露呈した。リーダーとしての私のミスだ。そのうえ部下にも気を遣わせてしまっていては上司としては失格だ。

半年間、様々な苦難を共に乗り越え、時にはオフィスに泊り込んでまで一緒にやってきた部下たち。部下というよりは仲間に近い感覚。ひとたび仕事が終われば無礼講で、学生の集まりのようにくだらない話で盛り上がる。居酒屋の喧噪に負けじと我々も飲み、食い、笑い合う。
「よし!二次会のカラオケが終わるまで誰一人帰る事は許さんぞ!」

女性社員が3人で流行りのアイドルグループの歌を振り付きで歌う。完成度の高いパフォーマンスにカラオケの個室がコンサート会場の様に沸き立つ。それぞれが十八番を披露していくなかで、一回り以上歳の離れた私を気遣ってか、昭和の曲が多く予約されていく。
「ィヨッ!日本一!」「待ってました!」
何処でそんな事を覚えるのか、部下たちの古臭い合いの手を受けながら、私も威厳を持ってムード歌謡をねっとりと歌い上げる。彼らが産まれるよりもずっと前に流行った曲。正直なところ、私だって幼い頃にテレビで何度か本人が歌っているのを見た事があるだけだ。

まだまだ経験は足りないが、有能で熱意を持った若者たち。大丈夫、きっとこのチームなら今回のピンチも乗り切れるはずだ。

終電で家路につき、熱い風呂に入る。ぼんやりと天井を見つめながら調子っぱずれの歌を口ずさむ。流行りのアイドルグループの曲。本当はCDだって何枚も持っているし、コンサートにも行ったりする。流石にアイツらには恥ずかしくて隠してるけど。

何処よりもジブンがジブンでいれる場所