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最近見た映画

見た映画は『恋の罪』という園子温監督の作品です。

大まかなあらすじとしては、東京都渋谷区円山町の取り壊し寸前の廃アパートで、上半身と下半身に分断され、それぞれセーラー服を着たマネキンと赤いスリップドレスを着たマネキンに接合された女性の死体が発見されるシーンから始まります。死体の頭は持ち去られていて、死体の身元が分からなくなっています。

事件を担当する女刑事和子は、捜査を進めるうち、人気小説家の菊池由紀夫の妻のいずみと、東都大学文学部助教授の美津子にたどりきます。そうして事件に近づいて行くものの、最後はあっけなく解決してしまいます。

この映画は

女刑事の和子の時間軸は事件の後、真相を突き止めるために物語をさかのぼるようにして進んでいきます。

小説家妻のいずみの時間軸は、美津子と出会い殺人事件が起きるまでをいずみの視点を通して進んでいきます。

この2つの時間軸で交互に進んでいきます。

父が亡くなった後、理論の破綻した思考でしか自分を保てない、むなしい人生を送る美津子です。しかし、怖いものなしに見える彼女が唯一恐れているのが母親である志津です。

この志津役の大方斐紗子さん、という方がものすごい演技をしているシーンがあります。志津と会話をするシーンがあるのですが、由緒正しそうな屋敷で、品の良いテーブルを囲んで紅茶をのんでいます。

志津は「売春の方は上手く言っているの?」と切り出します。

いずみはきょとん(観客の気持ちを体現してる)。カオルは嬉々と売春の状況を語り、美津子は黙って微笑んでいます。

そんなものはまだまだ序の口で、自分の実の子を目の前に「この子は父親に似て本当生まれながらに下品ですのよ」「下品で頭の悪いのも似てます。」「売春を始めてからこの子は落ち着いたんです。下品な人間ですから、落ち着いたんでしょうねえ」
と言うように口調は崩さず、とんでもないののしりかたをします。。

見た目も作法も話し方もとても上品なのです。しかし、まったくその外面からは想像もつかない、強烈な言葉で上品なのに内面がとても卑しく憎悪に満ちあふれた言葉のギャップ凄まじいシーンです。本当に上品な外側と内面の憎悪がここまでギャップがあると笑えるほどのすごさです。ただただ、本当に志津役の大方斐紗子さんの演技が凄まじいのでこれ観るためにこの映画を観ても良いと思えるぐらいすばらしいです。